いよいよ発表会が近づいてきました。
今年は、オッフェンバックの生誕200年ということで、オペレッタ『天国と地獄』の序曲を合奏します。よく運動会で流れるあの曲、むか~し「♪カステラ1番 電話は2番 3時のおやつは文明堂」というコマーシャルで流れていた曲なのですが、世代が違う方はご存じないかなぁ…。
あ、リンクをはっておきますね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=mJt2Y0DobQo
教室の発表会やクリスマス会ではいつも何か合奏を取り入れています。
その理由はいろいろあるけれど…
まずは、みんなで合わせるって楽しいから!
ピアノって一人で弾くことが多いですが、合奏って、みんなで音楽の「拍」を共有して参加します。大人数だったり、途中で拍子やテンポが変わったりすると難しいけれど、教室のみんなくらいの人数なら、合図がなくても自分の出番になると入って来られます。みんなで一つの物を作り上げる一体感、これも音楽の醍醐味です。
そして、いろんな楽器に触れる楽しさ。学校や幼稚園、保育園にもいろんな楽器があると思いますが、それに触る機会ってそんなにたくさんはありませんよね。合奏の練習が始まると、みんな自分の担当する楽器以外にも
「これやってみていい?」
と興味津々で触ります。楽器って楽しい! これ、原点です。
打楽器を叩くマレット(バチ)もいろんな種類があって、同じ楽器でもマレットによって全然違う音がします。「音色」って、ピアノを弾く時にとても大切なことなのですが、言葉ではなかなか説明できないもの。楽しく触れているうちに自然と感じてもらえたらいいな、と思います。
そして、脱力。力いっぱい叩きつけたり、押さえつけたりすると打楽器はあまり鳴りません。響きません。楽器を打つのに必要な無駄のない力、無駄のない動きが出来た時によく響くのです。最近はおうちでの練習には電子ピアノを使う方もあります。ピアノと電子ピアノは、鍵盤は同じ形ですが、音の出る仕組みは全然違う、別の楽器です。でも、住宅事情等で電子ピアノ以外の選択ができない方もあります。「電子ピアノの方はお断り」という教室があるのは聞きますが、私はどんな環境の子どもたちにも音楽に親しむ機会を持ってほしいという願いがあります。だからこそ、電子ピアノでは実感できない「脱力できたらよく響く」という感覚を、打楽器で経験できたらいいな、という思うのです。
合奏練習にあまり時間をかけるのは本意ではありませんので、難しいことはしませんし、練りに練った完成度の高い演奏でもありませんが、子どもたちが息を合わせて楽しく演奏してくれることと思います。
よろしかったら、覗きに来てみてくださいね。
【発表会】
Kinderkonzert2019
2019年6月1日(土)15:00~
ブライダルコアときわホール(徳島市山城町 アスティとくしま2階)
入場無料
どなたでもご入場いただけますが、子どもたちは一生懸命演奏しますので、演奏の妨げにならないようご配慮の上、温かく見守ってくださいますよう、お願いいたします。